復縁屋というのは、そのままの意味で、恋が終わってしまいそうな恋人だったり、離婚間近な夫婦だったり、すでに離別してしまっている二人だったり……そのような方々がかつての愛をもう一度取り戻すための手伝いをする復縁工作を行う仕事のことです。復縁工作というミッションを遂行していくために、心理学やコミュニケーション術に長けた工作員がターゲットに接近し関係性を作り、私生活や決断の場に介入していきます。時にはハニートラップなども用いながらとにかく計画を成功させていくプロのグループです。
「離別した二人」という定義上記のように復縁屋というのは基本的に恋愛感情の伴う離別や別れなどが対象となっているものですが、離別するのは何も恋人同士、夫婦同士にかぎったものではありません。例えば、些細なことでけんかして家を出てしまった子供とその親の復縁に関する相談もあります。家出をしたまま数十年家に帰らず、親とも連絡をとってない、というような話は意外とそこらじゅうに転がっています。
平たく言ってしまえば、「あまり珍しくない」事例ということができるのです。そのような親子を再び交流させるのも復縁屋の仕事です。依頼者は親の場合も、子供の場合もありますが、大体居場所はわかっている場合がほとんどなので事前調査などもそこまで時間がかかるわけではなく、そこまで難しいミッションではありません。
友人同士の復縁工作に関しても同様のことが言えます。友人同士のけんかなんてプロに任せなくても……なんて思われる方もいるかもしれませんが、親しい友人同士だからこそ、なかなか復縁を言い出せないこともあるのです。そこに対して適切な動きをしてもらえる復縁屋のような存在は本当にありがたいものだということができるでしょう。恋人、というものの形また、一口に恋人といってもその形は様々です。
つまりLGBTの方々でも、離別に悩んでいる方々は数多くいるのです。LGBTであるからこそ、苦しい胸の胸中を誰にも相談することができずに苦しんでいるのかもしれません。他の人には相談できないからこそ、復縁屋という「プロの相談役」に相談することで、明るい道筋が開けてくるものなのです。